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マリオット給水管

マリオット給水管の作り方

 浸透試験や浸入試験において定水頭で試験する場合にはマリオット給水管が使われる。マリオット給水管は通常は肉厚のアクリル円筒などで作られているので持ち運ぶには向いていない。そこで,出張先でペットボトルを使って簡単に作れるマリオット給水管を考案した(写真)。

中国の塩害地調査において,真水の浸透水量と浸透水のECについての室内試験に用いた。出張に持っていくのは,外径5 mmのスチロール管(透明のプラスティック管の中では最も安価で,模型屋にある),スチロール管を通す穴をあけたシリコン栓,直径6 mmの穴をペットボトルにあけるためのコルクボーラーまたは金工用ドリルそれに真鍮製の排水口である。

真鍮製の排水口は旋盤があると簡単に作ることが出来る。直径10 mm,長さ数cmの無垢の丸棒に内径3 mmの穴を貫通させる。片端の長さ8 mmを外径4 mmにする。その先8 mmを外径を6 mmにして6 mmのネジを切る。最後に全長が20 mm程度になるように他端を切り落とす。これに,6 mmのナットとオーリングを付けて完成である。

日本のペットボトルは350 mLから2Lまであるけれど,どのメーカーでも容量によらずにNo.6のシリコン栓が使える。中国のペットボトルの飲み口の大きさはメーカーにより異なっていた。したがって,外国出張で使う場合にはNo.6とその前後のゴム栓を持参した方が良いだろう。

ペットボトルにコルクボーラー等で排水口をあける際には,ボトルが破れないようにかつバリが出来ないように丁寧に穴をあける。次に,ペットボトルの排水口から飲み口そして真鍮製の排水口まで糸を通し,結び目を作って糸が抜けないようにする。ペットボトルの排水口の糸を引くことにより,真鍮製の排水口の先をペットボトルから出す。その後は,オーリングを付けてナットを手で締める。

以上であるが真鍮製の排水口の外径は試験器に合わせて作っても良い。ペットボトルはたいがいの国で手に入るし,ペットボトル以外の小物はかさばらないので持ち運びに便利である。

くれぐれも真鍮製の排水口と試験器を結ぶビニールチューブを忘れないように。

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